■大丈夫か?ジーコJapan
ジーコ影薄い…実態は「川淵ジャパン」(夕刊フジ)
ジーコジャパンではなくて、川淵ジャパンだ。06年ドイツW杯を目指すサッカー・ジーコジャパンの組閣が着々と進んでいる。だが、主導権を握っているのは、ジーコ氏ではなかった。
9日、トルシエジャパンでヘッド格だった山本昌邦コーチが、「フル代表コーチとアテネ五輪代表監督のオファーを頂いた。期待と信頼をされている証し」と語り、近日中に受諾する。
この山本コーチのジーコ内閣入りを強力にプッシュしたのは、次期監督のジーコ氏ではなく、次期会長の座が確実な川淵チェアマンなのだ。
夕刊フジが直撃すると、「日本人の参謀は必ず入れる。山本(コーチ)の契約はどうなっているんだ」と、再三にわたる逆取材を敢行する始末。
山本コーチ本人は、「少し、ゆっくり休みたい」と、所属していたチーム・磐田に帰る予定だった。だが、川淵チェアマン直々のオファーに、「ありがたい話」と、一転受ける形になった。
日本人コーチの入閣には、「ジーコは了承している」(川淵チェアマン)。さらに、夕刊フジ既報の岡ちゃんこと岡田武史元監督の協会入りなど、一連の人事は、すべて川淵チェアマンの主導。
協会内部で岡ちゃん待望論が根強いのは事実。川淵構想では当初、技術委員長に就任するはずだったが、「彼はいずれ日本サッカーを背負う男」と、「次の次の」チェアマンの席を用意して、待望論に配慮した。
「すべての人事を協会会長が決めたい。会社の社長も、そうしているでしょ」と言い切る。このままではジーコではなく、川淵ジャパン。
その一方で、「こういう流れになると、(協会内部から)必ずしゃべりすぎという人が出てくるんだ」と、反川淵派への牽制(けんせい)も忘れない。
まだ、会長でない川淵チェアマンの独走で、内定が続出する今回の人事劇。主導権を奪われた格好のジーコ氏が、このまま納得するのか。
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